こんばんは。
今年もいよいよ有馬記念が迫ってきましたので少し早いですが今週からぼちぼち出走予定馬の馬体診断の記事を更新していく事にします。一応ホープフルステークスがありますので今年最後の大レースとは言えないかもしれませんが、それでも一番盛り上がるレースになる事は間違いないと思いますので、過去の馬体診断の振り返りも兼ねて更新していきます。
本日はまず大注目を集めるであろう、キタサンブラックの馬体診断の記事を。泣いても笑ってもこれが最後のレース。メンバーを考えても1人気が予想されますが…。
まずは有馬記念で期待値の高いデータをあげておきます↓
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有馬記念馬体診断
キタサンブラック
まずは今年の春初戦となった大阪杯の振り返りから。
今年初戦の大阪杯は7割ぐらいの出来で出走。有馬記念の時と比べると大阪杯では少し小さくみせ、踏み込みも浅い。一番の違いは闘志で有馬記念の時は顔からやる気が感じられ非常に集中して歩けているが、大阪杯の時は頭も高く手綱から感じる力強さが全く違って見えた。ひばらの締まりからも仕上がりの違いがすぐにわかる。それでも歩様や気配に特別問題があった訳でもないが、いかにも休み明けという感じだった。
有馬記念の時の出来と比べるのは可哀そうではあるが休み明けとしてはほぼ完璧な馬体。ここは7～良くて7.5点といった感じ。とにかく頭の高さが目立っており、この馬は出来がイマイチの時は頭が高くなるのでここには必ず確認しておきたい。力まずにリラックスして歩けている時はまず頭は高くならない。
天皇賞春のパドック
天皇賞春はその期待を裏切らない出来で出走。とにかくデカイが重苦しい印象もなく、柔らかさもあるが大阪杯の時と比べても踏み込みはかなりしっかりしている。大きくみせながらも柔らかい印象を受けるのは大阪杯の時と比べると胴の動きが全く違うから。ぐーんと前に身体全体を使って動かせているので、同じ体重でも大きく見えるし伸びた分柔らかく感じる。一目でわかると思うが頭の高さも全く違う。集中力の違いは勿論だがこれはリラックス出来ている証拠でもあるので、この点からも出来の違いを感じた。
間違いなく今年1番の出来での出走。勿論10点満点。手綱をみるとちょっと気合乗りが足らない印象を受けるが、この馬はこれぐらい気持ちを出さずに身体全体を使ってゆったり歩いている時が1番走る。
宝塚記念のパドック
今回は大阪杯のパドック画像で伝えた、一番の違いは闘志で有馬記念の時は顔からやる気が感じられ非常に集中して歩けているが、大阪杯の時は頭も高く手綱から感じる力強さが全く違って見えた、これに最も近い感じだった。
大阪杯の時と比べると明らかに仕上がりが甘いという感じは全くなかったものの、展望で触れたように今回は前走と比べると明らかに出来落ち。それでも馬体のつくり自体には全く問題がなかったので一応3番手評価としたが、耳の動きや口を見ると全く集中して歩けていないように思えた。この画像ではわからないが頭の高さも若干気になったのでやはり今回はパドックでのマイナス要素が多々見られたと言える。
しっかりと馬体は出来ていたので仕上がりに関しては悪い感じはしなかったものの、内面的な不安要素が感じられたので天皇賞春と比べると完全な出来落ち。目に見えない疲れがあったのだろう。それでも馬体は目立っていたので７点ぐらいの出来ではあった。
これぐらい力が入っているのは問題ないが、耳が外に向いていたり時折頭が高くなってしまう時は集中出来ていない証拠。こうなってしまうと距離が長くなればなるほど厳しい競馬になる。
天皇賞秋のパドック
前走の天皇賞秋は宝塚記念から馬体重は変わらず。結論から言えば仕上がりに関しては大阪杯の時と同じかそれよりも少しだけ良いという感じ。その大阪杯では7分程の仕上がりと言っていたように、天皇賞秋も7分か7.5分ぐらいの仕上がりと思っていいだろう。休み明けという事を考えるとほぼ完璧と言える馬体だったが、やはりいつものようにいかにも休み明け、次はもっと良くなるといった感じだった。
大阪杯の時から全てのパドックを比較すればすぐにわかると思うが、今回はちょっと気持ちが入りすぎていて、イレ込んでしまう一歩手前という気配。これは休み明けの影響が大きく、とにかく力んで歩いていた。馬体もいつものように大きく見せることもなくいたって普通。ただ、頭の高さはギリギリに思えるが、気持ちが入りすぎていた事も影響しているのでこちらは大きな問題はないように思えた。よって春の疲労は抜けていると思っていいだろう。耳や目を見ても宝塚記念の時とは全く違って見える点も好感が持てた。
今回は前走の状態からして上積みは大。天皇賞春の時のように抜群の状態で出走してくる可能性も考えられるが、春の失敗を活かして余力を残しつつの仕上げも予想される。それでも天皇賞秋以上の出来では出てくるのではないだろうか。ただ、踏み込みの浅さ、馬体の見せ方はいつもの休み明けという感じだったのであまり気にならないが、気持ちが入りすぎていた点だけが非常に引っかかってしまう。不安な点をあげるとすればここか。これが単なる休み明けの影響であれば全く問題はないが、東京2400mのここでもうるさいようならあまりすすんで買いたいとは思わない。不安らしい不安がなかった天皇賞春の時とは違って今回は1つだけ不安要素が残ってしまったが、それでも他馬との比較で言えば最も勝利に近い位置にいる事は間違いない。
ここも完全な休み明けといった感じの馬体。力んで歩いていた点が引っ掛かったものの、馬体は大阪杯の時とほぼ変わらず。点数は7～7.5点としたが個人的に内面が気になったので大阪杯の時よりも少し不安が大きかった。
ジャパンカップのパドック
仕上がりに関してはほぼ想像していた通り。天皇賞秋の時よりもしっかりとつくられて出走して来た。ただ、こちらが思っていた以上に馬が大きく変わるという感じはなかったので、ここは春の失敗を活かして調整してきた感がある。悪く言えばちょっとセーブしすぎ。
それよりも気になったのが内面で、天皇賞秋の時は珍しく馬がうるさく感じたが、あの時は休み明けの影響が大きかったのであまり気にはならなかったものの、今回は1度使われた後。
先程の天皇賞秋のパドックでも触れたように、踏み込みの浅さ、馬体の見せ方はいつもの休み明けという感じだったのであまり気にならないが、気持ちが入りすぎていた点だけが非常に引っかかってしまう。不安な点をあげるとすればここか。これが単なる休み明けの影響であれば全く問題はないが、東京2400mのここでもうるさいようならあまりすすんで買いたいとは思わない、という点が当てはまってしまった。
これはおそらく天皇賞秋の疲労が影響していて、その疲れが内面から出ている為ではないかと推測する。馬体をみてもがっつりお釣りなしで仕上げましたという感じは一切感じなかったので、仕上げすぎて馬がカリカリしていたという事もまず考えられない。この状態で3着まで持ってきた事をまず褒めるべきだとは思うが、シュヴァルグラン、レイデオロにはあっさりと交わされており、内面の乱れがあったにしても当日の出来を考えれば前走は完全な力負け。
衰えた感じは全くしないが、天皇賞春の時のような完璧な馬体を見る事が出来なくなっている事も事実。今回は最後のレースになるので当然お釣りなしの仕上げで来る事は間違いないと思うが、ここ2走で気になった内面の乱れ、前走でギリギリだった頭の高さは非常に気になるポイントで、コース、距離共にどちらもこの馬に向いていた天皇賞秋のレース内容と、今の気性面を考えると若干距離が長く感じたジャパンカップのレース内容を比べると今回の有馬記念の答えは割とすぐに出た。
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明日以降も有馬記念の記事が続きます。
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