スプリンターズステークス2023の最終追い切り評価を書いていきます。
予想オッズでは前哨戦のキーンランドカップを快勝したナムラクレアが1人気、セントウルステークスを追い込む競馬で連を確保してきたアグリが2人気、初スプリントとなった前走の北九州記念で2着を確保したママコチャが3人気、
CBC賞と北九州記念を逃げ切ったサマースプリントシリーズ王者のジャスパークローネが4人気、葵ステークスを逃げ切っている3歳牝馬のモズメイメイが5人気。
今週の勝負レースの予想はnoteで公開しています。
⇒【スプリンターズS,凱旋門賞2023予想他】10月1日勝負レース
トウシンマカオの回避があった事に加え、去年のスプリンターズステークス2着のウインマーベルや、G1馬のドルチェモア、ナランフレグ、ピクシーナイト、そしてマッドクールやメイケイエールと力のある馬が揃いも揃って不調で駒を進めてきた今年のスプリンターズステークス。
まともなら人気のナムラクレアが抜けて強そうなレースではあるものの、
G1ではワンパンチ足りない、後ひと押しが利かない競馬が続いている馬になるので、これらの要素を全て含めて考えると、とんでもない波乱があってもよさそうな年か。
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スプリンターズステークス最終追い切り
アグリ
最終追い切りは乗り役を背に、坂路でグラティアスと併せ馬という形に。
胸前の筋肉量が非常に豊富という事もあって、脚捌きに良い意味で重苦しさを感じる追い切りではあるが、その重苦しさに比例しない、滞空時間が非常に長く感じる飛ぶようなフットワークを見ると、久々をひと叩きされて状態は確実に上向いている。
最後も楽な手応え、息遣いのまま脚を使い切ったが、余裕を残したまま好時計をマークするなど、手応え、息遣いに加えて数字上でも好調をアピールしてきたので、G1でも好勝負に持ち込めるだけの出来まで持ってこれたと思っていい。
評価【A】
エイシンスポッター
当初は除外対象馬だった為、追い切りも緩めてくるかと思ったが、一週前からきっちりと負荷をかけられる意欲的な追い切りを消化しており、今週も最後の最後までビシッと追われる、ハードな追い切りを消化。
フォームの安定感、飛節の大きさに比例した力強さと、どこを取っても前走以上で、その力強さに比例しない素軽い脚捌きと弾むようなフットワークを見ると前哨戦を使われた上積みは相当大きいと思っていいのでは。
これはシンプルに好調とみた。
評価【A】
キミワクイーン
最終追い切りは2頭併せ、美浦ウッドでの調整。
後ろから相手を追いかける形となったが、力強い、ダイナミックなフォームで追走し勝負所でも抜群の手応えを残したままフィニッシュと、前走からの上積みも感じさせる内容で追い切りを終えた。
もう少し内面を表に出し、馬体にも余裕を感じられる事が理想だったが、それでも決して細く見えるという訳ではないので、今回はこの馬なりにきっちりと仕上がった。
評価【B】
テイエムスパーダ
前走から中2週と間隔が詰まっている事もあり、今週も強く負荷はかけてこなかったが、軽い脚捌きと頸を上手く使った雄大なフットワークが目に付いている追い切り。
欲をいえばもう少し馬体をふっくらと見せる事が理想だったが、前走時から緩める事なく乗られてきたと思えばまぁこんなものかもしれない。
ただ、逆にいえば上積みという点には疑問が残る仕上がりになるので、良くも悪くも前走時の出来をキープしているような仕上がり。
評価【C】
ピクシーナイト
福永祐一を背に、坂路での最終追い切り。
さすがにいい頃の動きとの比較になると踏み込みが浅く、身体の使い方もイマイチのように感じるが、近走の動き、馬体との比較になると随分と迫力が戻った印象を受けるので、使われつつ確実に復調の兆しを感じる一頭。
更にいつも以上に息遣いが良好という事もあって加速してからの伸びが近走から一変して見えるので、少なくとも前走、前々走の出来との比較になると比べ物にならないぐらい動けていた追い切りになる。
評価【B】
ナムラクレア
最終追い切りは坂路での調整。
4ハロン53秒4－11秒7という数字が示す通り、動きは非常にリズミカルで、最後まで真っ直ぐ集中して走る姿を見ると馬もレースが近いという事を理解しているのだろう。
全体的に線が細く、少し地面を蹴る力が弱く感じてしまう点は気にならない事もないが、ひばらのラインに全く余裕がなく、適度に引き締まった馬体を見る限り後先考えず、ここをピークに仕上げてきたような追い切り、馬体と言えるので、ここは完全に取りに来たと思っていい。
評価【A】
ナランフレグ
美浦ウッドで3頭併せ、内から前の2頭を追いかける形に。
先週負荷をかけられている事もあって馬なりでの調整ではあったが、楽に相手に食らい付き、手応えを十分に残したままフィニッシュ。
全体的な時計は決して派手ではなかったが、追われてからの反応はまずまずで、最後まで身体を大きく使って動けていた点からすると一応走れる態勢は整ったと思っていいか。
ただ、前走時の出来と比較すると大きく変化した様子は感じられないので、上積みという点には少々疑問が残る仕上がりか。
評価【C】
ママコチャ
馬体の大きさの割にはややこじんまりとした動き、走りで、飛節が大きい割には全体的に軽さがある、物足りなさの残る追い切りとなった先週とは違い、今週は身体全体を使って一生懸命前に出ようとする姿勢を感じられた。
それでも勝負所での反応、加速してからの伸びを見ると思ったほどギアが上がってこないというのが現状でもあるので、2週の動きを総合するとピーク時の出来には後一歩という印象を受ける。
評価【B】
メイケイエール
最終追い切りはCウッドでの調整。
道中行きたがる場面も見られたものの、一応勝負所ではグッと内面を表に出す事を我慢して楽に脚を使い切る。
この馬に関しては時計や動き以上に掛かるか掛からないかがポイントになるので、今回の最終追い切りの動きを見る限りギリギリ内面はセーブ出来ているような気もするが、
いつもの休み明けの動きと比較するとちょっと走りたがる仕草を見せすぎているような気もするので、この変化が吉と転ぶか、それとも…。
評価【無】
最後に追い切り注目馬をあげておきます。
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この出来なら絶対に買っておく必要がある一頭。
更に超混戦のレースであればその出来が余計に着順に影響してくるのでは。
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